革新のイズム イノベーターの暴論

2015.10.30 On Air

Innovator 37

凍らせない冷凍技術って何だ?

ブリッジワード英文

河原秀久

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革新を起こすために、貫くべき主義・信念・こだわりとは何か?
技術産業のみならず、福祉や教育、スポーツやカルチャーといったあらゆる分野で挑戦を続ける革新者たちのイズムに迫ります。

「凍らせない冷凍」により、鮮度が落ちない冷凍技術を開発した河原氏。不凍タンパク質という物質がもたらす食生活の未来とは?

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Innovator’s Profile

鮮度が落ちない冷凍技術を生み出した男

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河原秀久

関西大学化学生命工学部 教授

岡山県出身。
1991年岡山大学大学院自然科学研究科終了と同時に、関西大学に助手として着任。
以来、霜害を引き起こす細菌の研究に携わる。
その研究の幅を広げるために2000年以降、氷結晶を制御する「不凍タンパク質」の研究を行い、実用化に成功。
近年さらに研究対象を広げ、生物由来の機能性物質を活用した食品の物性機能性素材や化粧品素材の開発も精力的に行っている。本年度には植物由来成分から冷凍保存の品質保持剤を実用化した功績が認められ、文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)を受賞。
趣味はスポーツ観戦、フィールドワーク。

〔主な学会活動〕
・日本生物工学会(代議員・生物工学教育委員)
・日本農芸化学会
・日本防菌防黴学会(理事、企画委員)
・日本食品工学会(代議員・編集委員)
・低温生物工学会(理事)
・日本地衣学会(庶務)
・日本雪氷学会

〔受賞〕
・2000年度日本農芸化学会 BBB論文賞
・ナレッジキャピタルイノベーションアワード2013 モノ作り部門オーディエンス賞(2014)
・日本工学教育協会 工学教育賞(2014)
・文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)

〔学歴・職歴〕
・1986岡山大学農学部農芸化学科卒業
・1991年:岡山大学大学院自然科学研究科博士課程修了(学術博士)
・1991年:関西大学工学部生物工学科助手
・1994年:関西大学工学部生物工学科専任講師
・1997年:関西大学工学部生物工学科助教授
・1998年8月~1999年8月:関西大学在外研究員として、カナダ・オンタリオ州 Waterloo大学 生物学科のBernard R. Glick教授のもとで「Characterization of an Antifreeze Protein from P. putida GR12-2」の研究
・2007年:関西大学化学生命工学部生命・生物工学科准教授
・2013年:関西大学化学生命工学部生命・生物工学科教授 現在に至る。

私たちの生活に欠かせない冷凍食品。河原氏が開発した新技術「凍らせない冷凍」によって、より安心・安全な冷凍保存の時代が始まろうとしている。

「500mlのこの液で1トンの冷凍保存ができる」と語るのは、関西大学教授の河原秀久。

彼は不凍タンパク質という物質をカイワレ大根から抽出、世界初の天然素材由来で安定した「凍らせない冷凍保存」を実現した。

これにより家庭用の冷蔵庫でも鮮度を落とさない冷凍保存が可能という。

食生活に革新をもたらすこのテクノロジーを紹介し、彼のイズムに迫る!

  • 自然界にはワカサギ・雪下キャベツなど、凍りにくい動植物が存在する。それは不凍タンパク質という成分が氷の結晶を作りにくくさせているのだ。
  • 「不凍タンパク質を使えば氷点下でも氷結しにくい冷凍ができる」と考えた河原氏は、カイワレ大根から不凍タンパク質を抽出することに成功した。
  • 通常の冷凍では水分が凍結・結晶化して細胞を壊し、食品の鮮度が落ちる。不凍タンパク質を添加すれば、水分の凍結を防ぎ、細胞を守ることができる。
  • 天然由来の素材で、しかも品質を安定させた不凍タンパク質の開発は世界初。これにより安心・安全で鮮度が落ちない冷凍保存の時代が始まる。

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