革新のイズム イノベーターの暴論

2016.10.14 On Air

Innovator 80

プラスチックが病気を治す 

Curing Diseases with Plastic

荏原充宏

Mitsuhiro Ebara

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  • 荏原充宏

革新を起こすために、貫くべき主義・信念・こだわりとは何か?
技術産業のみならず、福祉や教育、スポーツやカルチャーといったあらゆる分野で挑戦を続ける革新者たちのイズムに迫ります。

変幻自在に形や性質を変える特殊なプラスチックを開発した荏原氏。
最先端医療に応用可能な驚異の素材「スマートポリマー」とは?

ブリッジワード英文

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Innovator’s Profile

魔法のプラスチックで医療に革命を起こす男

ブリッジワード英文

荏原充宏

国立研究開発法人 物質・材料研究機構 MANA准主任研究者
1975年東京都中野生まれ。東京都立西高等学校卒業の後、早稲田大学理工学部に入学。早稲田大学大学院理工学研究科にて博士号を取得し、米国ワシントン大学博士研究員、大阪大学医学部附属病院特任助教を経て、2009年より物質・材料研究機構に着任。スマートポリマーという特殊な素材を使い、低インフラ地域などでも利用可能な医療機器の開発を手掛ける。つくば発祥のご当地ヒーロー「スマポレンジャー」の生みの親でもあり、2016年には3人目の「つくば科学教育マイスター」に認定。主な受賞に、文部科学大臣賞(2003年)、nanotechプロジェクト賞(2014年)、NIMS理事長賞(2016年)などがある。筑波大学大学院や東京理科大学大学院でも准教授を兼任しており、教育活動にも力を注いでいる。

荏原充宏氏が開発したのは、様々な機能を持たせることのできる不思議なプラスチック。がん治療など、医療分野での応用が期待されている。

「魔法のシート、これでガンやいろんな病気を治したい」と語るのは物質・材料研究機構の荏原充宏。

彼が開発した「スマートポリマー」は熱や磁力を与えると変幻自在に形や性質を変えるプラスティック素材である。

手術の縫合糸やがん治療、腕時計型の透析装置など医療革新の可能性を秘めたこのテクノロジーを紹介、革新のイズムに迫る!

  • 数万本の繊維から作られる特殊なプラスチックのシート「スマートポリマー」。「熱」や「磁力」によって形状や機能を変える性質を持っている。
  • 熱で収縮する性質を利用したスマートポリマーの縫合糸。通常では難しい部位を縫合する場合も患部に縫い付ければ、体温によって自然に縛り付けられる。
  • 磁力を加えると発熱する性質を持つスマートポリマーは、がん治療にも応用可能。患部に直接張れば、熱に弱いがん細胞を死滅させることが出来る。
  • スマートポリマーを利用した治療実験では、90%のがん細胞が死滅した。近い将来、荏原氏の手によって様々な難病を克服できる時代が来るかもしれない。

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